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6÷2(1+2)=?
小学生レベルの問題が解けない人の誤解



参考URL:http://newclassic.jp/20660


問題点1:ab=a×bの勘違い
これは単項としてみれば間違えていないんだけど、
多項式の一部を解釈する場合はこれは間違いである。

abとは積でありa=2, b=3である場合、abは2×3ではなく6である。
計算方法がa×bであることから、このような誤解が生まれていると推測される。
例えばa÷bcにおいてa=6, b=2, c=3である場合、
6÷2×3=9となる。
これが間違いである。
bcは積であり式の展開においては以下のようにしなければならない。
6÷(2×3)=1となる。

専門家や教育者を名乗る方々は必死に数学的と算術的な使い分けとか
わけのわからない言い訳をしているが、明らかな勘違いであり計算ミスである。
文字(方程式)ならありだとかいう、わけのわからない論の人もいるが意味不明である。
方程式は数値が確定していない場合の代替え変数であり確定しているなら数値と変わらない。
当然、文字として記述できるところに数値を記述しても数式は破綻することはありません。
これで破綻するなら数式そのものが破綻しているので別問題です。


問題点2:a(b)の意味の勘違い
これは問題点1と同じ意味合いでしかないがa(b)はabと同義で積である。
bがなんらかの式である場合にこのように記述されることが多いが、
1つの数値である場合に使っても特に問題はない。

さて、問題点1と別に取り上げたのは「(」が「×」の省略であるという人が居たので
あえて別に取り上げさせてもらった。
はっきり言えば「さんすう」からやり直して来い、と言いたい。
a(b)がそうなるならa√bではどうなっちゃうのでしょうか?
この辺りができないゆとりさんたちは式の展開方法について1からきっちりやり直してください。
数学だの算術だの語る以前の問題です。お話にならないので。。。


問題点3:「計算の優先順位」という誤解
・乗算・除算は加算・減算より優先する。
・乗除算もしくは加減算の同一順位では左方を優先とする。

まぁ計算順番の大原則ですよね。
そのこと自体は間違えていませんが、積を数値として展開するのはやっていることは計算でも
数式の展開であって元の式の計算とは同義ではありません。

今回の場合、元の式に存在している算術記号は÷と+だけです。
6÷2(1+2)=において計算と呼べるのは、6÷?と1+2だけです。
では2(1+2)とはなんなのか…って、聞くほどなら小学生からやり直して来い、何度も言うけど積ですよ。
9派の計算方法では勝手にこの積を分解してしまっています。
一体どんな「さんすう」の授業を受けてきたのでしょうか?
つまり2と(1+2)は乗算後の値がすでに1つの積であるという計算式であるにもかかわらず、
その積を求めずに大本の計算を始めたために積が崩壊していて計算式の展開が破綻しているのです。


出題者の意図?
この問題については出題者そのものが間違えているじゃありませんか、ばかばかしい。
試験問題においては過去において設問やその模範解答に誤りが見つかっており
私自身、試験時間中には設問の間違いを試験管に幾度か申告して認められており、
ローカル試験においては回答後にも模範回答の間違いを指摘して認められています。

出題者の模範解答が正しいとしようとして勝手に数式解釈を作り上げてしまったのが
この問題の騒動の始まりではないでしょうか?

ちなみに回答が9になるためには、
6÷2×(1+2)=9
6÷(2÷(1+2))=9
の、何れかに式を改変する必要があり、もはや数学でも算術でもありませんやね。


回答(式展開)例
1)元の式
6÷2(1+2)=

2)積の値から攻めようか
6÷(1×2+2×2)=

3)カッコの中をまとめて…
6÷(2+4)=

4)んで本来の計算をしますか
6÷6=1

・・・さんすう。ですよね。ね?








余談ですがWindowsの電卓などでは2(1+2)の計算ができません。
これを勝手に6÷2×(1+2)として計算すれば9になりますが、
算術記号で展開するには元の値を変更してはいけません。
正しくは6÷(2×(1+2))としなければ正解は得られません。

初めにこの問題を見たときは6÷2/(1+2)=9の記述間違いかと
思いましたが色々面白い話題になってたんですね。
※ここに限っては【/】を分数として使用しています。